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気管支喘息のお話
気管支喘息の診断
- 夜間・朝方におきるヒューヒュー・ゼイゼイする咳、喘鳴、及び呼吸困難。または、2週間以上、長く続く咳。
- 皮膚テスト、及び血液検査にてダニ・ハウスダストの検査が陽性。
- 胸部レントゲンの撮影で、肺に異常がないことを確認。
- 吸入療法(ネブライザー)による咳・呼吸困難の改善。
- 呼吸機能検査の異常を確認(閉塞性換気障害)。
以上の臨床所見や検査データがそろえば、喘息と診断出来ます。小児では、レントゲン・呼吸機能検査をはぶくことが多いです。
気管支喘息の治療
【大人の治療】
- 吸入ステロイド(副腎皮質ホルモン)と吸入気管支拡張剤の合剤(シムビコート・アドエアー)
- 吸入ステロイド療法(パルミコート・アズマネックス・キュバール・オルベスコ・フルタイド)
- 気管支拡張剤の内服、及び吸入・貼付。(テオドール内服、セレベント吸入、メプチン吸入・サルタノール吸入・ホクナリンテープ)
- 抗アレルギー剤(オノン、シングレア)
【子供の治療】
- 気管支拡張剤の内服(テオドール)、貼付剤(ホクナリンテープ)
- 気管支拡張剤の吸入(ベネトリン、メプチン)
- 吸入ステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン)・吸入気管支拡張剤との合剤(シムビコート・アドエアー)
- ステロイドホルモンの吸入(パルミコート)
- 抗アレルギー剤(インタール)の吸入
- 抗アレルギー剤(シングレア・キプレス・アイピーディ)の内服
これらが、気管支喘息の基本治療です。
今の喘息治療は、発作時の治療だけではなく発作を起こさせない予防が中心です。お子様の場合は、学校・幼稚園を休まない、体育の授業を制限なく受けられることが目標となります。大人も子供も、基本の治療は、吸入ステロイド(副腎皮質ホルモン)を毎日、朝と寝る前に吸入します。ステロイドにはいろいろな副作用がありますが、内服・注射と違い、吸入は気管の中だけに入り血液中に薬が入りませんので、内服や注射時のような副作用はありません。鼻炎を合併している方は、鼻炎の治療も合わせて治療することが喘息を改善することに大切です。